福島県生涯学習インストラクター・コーディネーターの会

曙光28私生熊谷

私の先生は『本』

会津支部:熊谷 誠司

 生涯学習に係るようになってから、4年が経ちました。その間、手探り状態で生涯学習と向き合ってきました。学習といえば問題になるのが、何(誰)を先生または師とするかということです。
 これまで、学生時代は教師または先生がおり、社会人の時代には上司や先輩がおり、色々な面で教えを請い、また学ぶ機会を得て学習を進めてきました。しかし、それらから離れた現在、何にそれを求めるかが、生涯学習を進める上で重要な問題となってきます。
 いろいろな機関のサークルや勉強会に参加するのも一つの方法ですが、継続的に学習を進めるために、かつ、独学で学習を進める方法が実施可能なものはなにかと考えました。
 そこで、私にとって先生(師)とするものは何だろうか。先生または師の対象となるものには、人間、自然、物、情報・・・などいろいろ考えられると思います。
 今の自分の置かれている状況を考える時、先人やその道の専門家等の知識や教えを手軽に学べる『本』(書籍)が良いのではないかと思いました。
 私は、昔は本を読むことはあまり好きではありませんでした。しかし、最近の時間的余裕や経済的状況を考えると、本は手軽(数百円から2、3千円程度)に入手でき、先人の素晴らしい考えや教えに接することが可能な“師”である事を再認識することが出来ると考えました。(最近は、書店に行かなくてもネットからも手軽に入手できるようになった。)
 次に、何をテーマとするかであるが、できるだけ多くの本に接するために、分野を特定せず、色々な本を読むことを目標にすることにした。そのために、今年の目標として、ひと月に4冊、年間合計48冊を目標に読書しようという計画をも立ててみました。
 8月末現在、53冊を読破したので冊数はすでに目標値に達しました。読んだ分野は、古典、文芸、宗教、生き方、読書術、教養など多岐にわたりますが、それぞれから生涯にわたって学習ができる学び方、生き方など大いに参考にすることが出来ました。
 ここで、最近読んだ本の中から生涯学習に関係し、特に印象に残った「学び」を中心にした本を紹介すると、

曙光28私生熊谷

1.自分学のすすめ(鈴木健二)新潮文庫
2.教養は児童書に学べ(出口治明)光文社新書
3.論語に学ぶ(安岡正篤)PHP文庫
4.人はいかに学ぶか(稲垣佳世子、波多野誼余夫)中公新書
5.豊かさとは何か(暉峻淑子)岩波新書
6.学びとは何か(今井むつみ)岩波新書
これらの本を通じて「学ぶことの大切さ」、「学ぶ方法を学ぶ大切さ」を理解することが出来たと考えています。
  

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