曙光16あいさつ
もう一歩進めよう
会長:菊地 昌彦
皆様、お元気で何よりに存じます。これからも、なお一層明るい気持ちで、前向きに過ごそうではありませんか。
各支部・方部におかれましては、それぞれ、その地域の実情に合った活動を展開されており、うれしく思いますと共に敬意を表します。
せっかくの機会ですので、当会が更に向上していくことを願って、二つの事を記してみます。日頃の議論の一つにしていただければ幸甚です。
1.インストラクターとコーディネーターの両面を持とう
ご承知のように、資格としては、インストラクターとコーディネーターの二種類があるわけです。インストラクター資格はある一定の指導分野をもって指導・補助をするもので、コーディネーター資格は学習ニーズ・企画・人材・場所等の間を調整するものとされます。ところが、地域における生涯学習推進の現場というものは、このように理論的に区分されるものではなく、いつも、これらの要素のすべてが絡み合って生ずる総合的なものです。地域固有の事情も加わって、それは生々しい現場であると言えます。
従って、私たちの実際の活動では、常に、インストラクターの目とコーディネーターの目と二つの目が必要です。資格の有無とは関係がありません。資格があることは慶ばしいことですが、資格がなくても私たちは、二つの側面から見る、いわゆる鳥の目をもつ必要があると思います。いつも、二つの側面をもって、大いに頑張りましょう。
2.常にテーマをもつこと、そこから活力が出る
以前から社会教育法が制定されていて、公民館を中心に社会人教育が行われ、定着しておりました。それに加えて、平成に入ってから、いわゆる生涯学習振興法が制定されました。既に法律があるのに、また新法が加えられたわけです。それは何故でしょうか。今までのものに加えて、何か新しい変化を期待してのことだったと思われます。新しい期待とは一体何でありましょうか。
一つには、何時でも何処でも学べる体制をつくることにより、個人の人間的満足と活力を高め、同時に新しい時代に対応した活力ある地域を作り上げるということがあると思います。地域づくりとなると容易ではありませんが、具体的にはどうすればよいのでしょうか。私が考えるには、地域の方々の一人ひとりが、何か新しい学習テーマやスポーツテーマを持つということが有効だと思います。人はテーマを持つ時、いつも生き生きといたします。小さいテーマでもよいから、全員が取り組むテーマを常に持つことが期待されます。
インストラクターやコーディネーターはこのことを地域の方々に強くお奨めすると共に、自分自身も今までのキャリアーのほかに新しいテーマを持つことが期待されましょう。このような時、私たちが住む地域社会は、目の輝く人々の集団となり、活力に満ちた、ポテンシャルの高いコミュニティに変わっていくでありましょう。素晴らしい生涯学習社会を祈念して、努力いたしましょう。
皆様のご活躍をお祈り申し上げます。