福島県生涯学習インストラクター・コーディネーターの会

曙光16私生観

曙光16生涯学習観

「私の生涯学習観」

県中支部・理事:関本 賢治

 生涯学習の目的は、充実した生活・心豊かな人生を送ることにあると思います。教育基本法第3条の生涯学習の理念に「自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう・・・その成果を適切に生かすことの出来る社会・・・」と謳われております。
 心豊かな人生を送るためには、健康、経済力、生きがいの3つの要素があると考えます。人生100年時代の幸せは、健康寿命を延ばすこと。身体的・精神的・社会的な健康を維持する為、日頃の健康管理や前向きな考えが大切です。次に、ゆとりのある生活が出来るよう、家庭経済に関心を持ち、長寿社会における人生設計を早めに立てて実行することや自分自身が生きがいとなるもの(家族、趣味、社会貢献、仕事等々)をみつけ、それに打ち込み、存在感、充足感・充実感、使命感、達成感等を感じられることが大切と考えます。
 より心豊かな人生を送るためには、生活密着型の学習が望まれ、具体的な学習分野として、5つあります。1つは、全ての人々が「生活じょうずになる」ため、消費生活の正しい知識を身に付け、生活力を強化することです。この策としては消費者力検定の受験があります。2つめは、生涯のイベントやキャッシュフロ-などの家庭経済プランの立案と実行です。このためにはファイナンシャル・プランニング技能士の学習などが役に立ちます。3つめは、キャリアアップ・仕事力強化、就業能力向上分野です。この対策としては、通信制や夜間の大学で学ぶこと、
又は司法書士、税理士等の資格取得、TOEICテストで高評価を得る等があります。4つめは、文化・芸術、人文・社会・自然科学、趣味、スポ-ツ、健康づくり等、自らの得意分野を伸ばす自己磨きです。5つめは、長寿社会における福祉分野の学習です。人は皆老います。その際、安心して老いるためには、エンディングノートや遺言書を書き置くことや、成年後見制度や福祉資源の有効活用方法を理解しておくことです。又、介護の問題も避けては通れません。介護の制度やサ-ビスの知識を得ることが大切です。介護技術も習得できれば、より良い介護に大きく資すると考えます。
 学習成果を適切に生かすことが大切です。学習者個人にとっては、学んだ成果を生かして生活課題を解決することにより、自立し、充実感・達成感を得て、新たな学習の動機付けとなります。また学んで得た知識や技能を生かして、多様な制度・しくみ・組織等の場で教える者となることは、多様な学習機会を創出するだけでなく学びと教えの双方的な関係の構築を通じて地域社会における「知の循環」を促進します。従って、生涯学習を推進する生涯学習インストラクタ-、コ-ディネ-タ-の役割、活躍が益々求められています。

<本稿は平成24年度総会の講演会においてご講演された内容を総会に出席できなかった会員の皆様にご理解頂くため関本理事にお願いして、お書き頂いたものです。>

 

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