福島県生涯学習インストラクター・コーディネーターの会

曙光22私生菊地

私の生涯学習(曙光第22号)

「年代ごとの生涯学習」

前会長 県北支部:菊地 昌彦

 生涯学習社会と盛んに言われております。
 それはおそらく、多くの人々がいつも自己啓発を進め、自己実現をはかっているような世の姿を言うのでありましょう。老人段階だけでなく、幼少から成年・老年にいたるまでの各年代において学習することを呼びかけているのだと思います。
 自分はどうであったか。現役時代はもう過ぎてしまったが、生涯学習らしいものはあったでしょうか。もちろんその意識はありません。私は猛烈社員でした。仕事に没頭し、なおかつ担当以外の分野についても勉強を重ねました。笑われそうですが、私は、よく勉強する会社員でした。その結果かもしれませんが、各種の全国規模の論文募集で、ずいぶん賞をいただきました。労働省・日本
能率協会・産能大学・英語学院(RecitationContest)で、それぞれ最優秀賞、優秀賞をいただきました。最近でも、日本調停協会や地方公共団体で優秀賞をいただきました。これらは、若い頃に学習を重ねていたことの成果だったと思います。今にして考えれば、あれは生涯学習の一ステップだったかもしれません。
 定年後はどうか。やりたくても出来なかったことが山積しておりました。空しい気持ちでした。せめてもと思い一つだけ、日本近代文学の文豪たちに取り組んでみました。一人に二年ぐらいかかり、十人ほど終了しました。これはもう終わりにしようと思います。
 これからはどうするか。残念ながら、私は今年で七十九歳になりました。もう時間がありません。何をやっても中途半端になります。ただ、生涯学習の理念から、挑戦だけに止まってもよいから目標はもってみました。
①今までバラバラに聴いていたクラッシク音楽を音楽史に従って順序よく聴き直してみる。橋本恵津子先生から教えていただいた「音楽療法」の一つになるかもしれない。
②英語が出来ないと通用しない時代になってきた。英検に挑戦してみようか。準一級あたり。
③宗教のことが何も分からない。仏教もキリスト教もイスラム教もヒンズー教も、全くわからない。これが分からないと世界現象が理解できない。近づいてみようか。
 以上、どれも挑戦に終わることは明らかですが、門前にだけ立ってみようと思います。
 最後の生涯学習です。

曙光22私生菊地
ふくしま学遊塾メンバーと文学旅行
(筆者は向かって左端)
 

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